2019スローガン 【 Country Gentleman 】

理事長所信 2019

  • HOME »
  • 理事長所信 2019

 

一般社団法人 大船渡青年会議所 2019年度 スローガン
Country Gentleman
2019年度理事長 猪股博光

はじめに

 明るい豊かな社会を目指し、1969年に大船渡魚市場にて産声を上げた大船渡青年会議所は多くの苦難を乗り越え、その都度時流の変化に立ち向かいながら三信条「修練・奉仕・友情」を基に運動を展開され今日に至ります。先輩諸兄が紡いでくださった大船渡青年会議所は昨年、創立50周年を迎えました。私たちへ繋いでくださったことへの感謝は筆舌につくしがたいものがあり、現役会員の先頭に立ち、私たちがまちのリーダーとして活躍できる場をお預かりし、先輩諸兄と同様に明るい豊かな社会を実現すべく明日へと繋ぐ使命と関係各位へ誠を尽くすことに対して身の引き締まる想いでいます。
 本年活動していく中で私たちが過ごすこのまちが望むものは何なのかを考えました。
 各々が違う路を歩めど己が求める糧はやはり「幸せ」ではなかろうか。ささやかでも良いから皆が毎日を笑顔で過ごせたらと。幼少期に親兄弟を亡くし、よくまわりからはかわいそうと声をかけられましたが大人たちに支えられ、友人に恵まれこの魅力ある大船渡を駆け回り、夢を抱きながら幸せな日々を過ごすことが出来ました。少年期に明日を悲観せず今も明朗に過ごせる私を育ててくれた人々、この郷土へ深く感謝し、誇りに思います。
 しかし、私が誇る大船渡には様々な問題が山積しております。人口減少、少子高齢化、貧困の増長、市が掲げた復興計画が2020年に終了することもあり、今後経済の縮小など不安は絶えない状況です。中でも就労人口の減少は著しくまちの活力を失い、市民の不安は増すばかりです。これらの改善には長い年月がかかります。この一年ではすべてを解決することはできないかもしれなません。ですが人々は常に幸せを求めてきました。昨日よりも今日よりもと。その追及を私たちは諦める訳にはいきません。あの日、明日への希望を見出した少年のように私たちもこの地に住まう人々へ明るい未来を指し示す灯となり解決の道標を示そうじゃありませんか。

推進力を求めて会員拡大を

 まちとは何ぞや、それは人である。そこに人々がいて様々な活動をおこなうからこそまちが形成します。人々が抱える不安はまちをさみしいものにし、人々が明るく過ごせばそこは活気に溢れる街並みが映し出されます。青年会議所とはまちづくりの一翼を担う青年が集い研鑚を重ねる組織です。ならば私たちの活気溢れる動力こそが推進力へ繋がりまちに明るさが反映されるのです。しかしながら今、100名以上在籍していた会員数も30名を切るスタートとなりその地域を導く動力が鈍化しています。組織はまちと同様に「人」そのものです。動力たる青年なくして私たちの運動の基盤は成り立ちません。    
 今、私たちが使命感を持ってやらなければならないのはLOMを支え、輝かせ、まちの活力たる青年を多く集めることです。そこで本年、LOMの運動が大きな推進力を得るために会員拡大20名を必達目標とします。私を中心に会員が一丸となってともにLOMの基盤を創りLOMの更なる発展を目指しましょう。

運動の意義の伝播

 多くの青年を集める際に私たちが意識しなければならないことは青年会議所の運動の意義をしっかりと理解することです。崇高な理念を掲げたJCの運動も私たちがしっかりと身に着けなければ魅力ある大船渡の青年へ伝播することはできません。また、運動の意義を深く伝え、我々の運動へ賛同して頂くためにJCには様々な学び・気づきの場、成長の機会が用意されていることも私たちこそが知る必要があります。内だけではなく外からも広く学び、見識を深めることができることを出向して多くの経験を積みましょう。もし、出向する機会がなくとも出向者が様々な価値観や見識をLOMへ持ち帰り、私たちは見聞から自己の経験とすれば良いのです。人から学び、気づきを得られるものも多くあります。各々の会員が魅力ある人材となりLOM以外からも多くを学び、自身が充分に咀嚼し導きだした意味を加えて運動の意義を多くの青年へ伝播し、募って参りましょう。

まちへ未来の明るさを映し出す子ども達

 人々がどうあれば幸せを感じ、素敵なまちとなり得るかを考える際、常に中心となるのは子ども達の明るい未来を考えます。感受性豊かな子ども達は多くの経験から学び、成長し、夢を抱き私たちへ明るい希望を感じさせてくれます。私たち大人たちが子ども達から多くを学ばされることも少なからず体験したこともあろうかと思います。子ども達を温かく見守り、大事に育てていくことこそがまちの明日へ繋げることが出来ます。
 私たちの役目は大船渡の未来たる子ども達へ多くの経験を与えることです。この地で挑戦する価値を見出して頂き、郷土愛を醸成するためにも私たち大人はこの地において大船渡の魅力を示しながらかつ世の広さを伝え実りある人生を謳歌してもらうきっかけを子ども達へ与える必要があります。私自身この地で挑戦する価値を見出さす機会を得ました。学校の回りしか知らない小学校2年生の私がこの街で見たものは帆船にっぽん丸。かくも雄大でこんな船が世界の大海原を駆け巡っているのかと心躍らせました。それは紛れもなく世の広さへの憧れを抱き、明日への活力に影響を与えたのは想像に難くありません。私は大船渡から世界へ好奇心を抱き、想像を膨らませながらこの地で明るく過ごすことが出来ました。そんな機会を大人たちが私に与えてくれたこと、大船渡でもこんなことが出来るのだと充分に大船渡の魅力を感じ一度は外へ出ましたがこの地で挑戦したいと戻ってきました。私同様にそのきっかけが必ずやまちへ明るさを映し出してくれると信じています。
 また、幸いなことに本年は大船渡を取り巻く周辺地域でも夢が広がる絶好の機会があります。景観を楽しみながら知らない土地で出会いが広がる三陸鉄道北リアス線と南リアス線の合流。世界の英知を知るきっかけが得られるILC誘致。世界の躍動するプレーを観戦できるラグビーワールドカップ2019。学校では得られない経験から子ども達へ好奇心の幅が広がります。
 本年、私たちは普段できない経験から学び、夢が広がりこの地で挑戦できる価値を見出して頂くために大船渡から世界を見る様々なものに関わりを持った青少年育成事業を行い、子ども達の豊かな発想が実現する社会を創ります。

JAYCEEとしての自己啓発が組織啓発となる

 青年会議所の会員たるもの物事を当事者として意識し主体的に行動を取る集団でなければなりません。今、経験の浅さや会員数の減少に伴いしっかりと大船渡JCの運動の意義を理解していないせいかLOMを運営していくに当たってこれらの意識が希薄した組織になっている気がします。私はこれらの意識こそが運動の根幹だと考えます。思い出してください。私たちは何のために何を目指して青年会議所へ入会したのでしょうか。人から指示されたからでしょうか。JC以外の生活において経営者でもなければ人の上に立つ身ではないとでも言いますか。この場で自己成長を図りたい。人のために何かをしたい。自分を鼓舞して入会されたはずです。終戦直後「この焼野原を復興し、未来を創るのは我々青年の責務である」と天高く拳を突き上げ、声高に宣言され日本青年会所が設立されました。私はまちとは人であると述べましたが今こそ、まちの担い手としてJACYEEとしての原点に立ち返る必要があります。それは明るい豊かな社会の実現を目指し、自分を取り巻く環境、組織のために自己の啓発を図りましょう。 
 人の先頭に立つ身として当事者意識を持って主体的に物事を考えることは新たな、そして広い視野が育まれ必ずや自身の糧となります。どんな状況下においてもそんな青年が集まった際に膨大な力を発揮しこのまちを照らす灯なり、道を明るく指し示すことが出来ると信じています。
 大船渡JCの運動が大きな効果を得て、人々と分かち合える基は例会・事業です。礼節と皆で定めた約束を重んじ、主体的かつ当事者意識をもって、成長へ繋げるように取り組んで参りましょう。

共感する情報発信

 卵が先か鶏が先か。創立50周記念事業を経て感じたことです。今までもホームページやFacebook、最近まではラジオなどで我々の活動を発信してきましたがあまり有効に伝えられなかったのが実情ではないでしょうか。しかしながら我々のまちに対する強い想いを込めたこの事業を現在活用している媒体でお伝えした時の反響たるや驚くものを感じました。これに関しては非常に満足しています。引き続き、受け手を意識して運動を広く地域に伝える為にも我々の活動へ強い想いを注入し情報の発信は継続的に行っていく必要があります。
 また、計画的に行わなければなりません。更新されない媒体へは興味を抱きません。情報発信は計画的に行うことも重要です。こちらからの一方通行の発信ではなく多くの方へ共感して頂けるような情報発信を進めます。

おわりに

 少し世の中のことがわかり始めた頃、図書館で表紙のインパクトに押されて自然と手にした本は激動の昭和に活躍された白洲次郎氏の伝記でした。一時期、自分の考えを持たずどこか人に合わせてしまう自分がいて、全てにおいて他人事のように行動していた少年へ表紙の「従順ならざる日本人」と氏を評した一言へは衝撃を受けました。この人は私に新たな兆しを示してくれるのではないかとすぐにページを進めました。読んでいる最中で氏の考えに引き込まれていき、今も詩の言葉を大事に内ポケットへ仕舞っています。中でも強く言います。「Principleを肌身離さず生きれば、人生に迷うことは無い。」Principleとは筋、原則とでも言いましょうか。筋を通せと。私はこれを生き方たる「粋」と「逃げるな」という私への戒めと解釈しています。
 そんな氏が目指したものがCountry Gentlemanでした。時流に流されず、されど中央に目を向け、最前線から目をそらさず、全体を俯瞰する冷静さを失わずに来るべき時が来れば臆することなく、自分の全力を尽くす。これこそが地方に住まう私たちの目指すべき生き方ではないでしょうか。
 規模の大小はあれども地方が抱える問題は何もここだけに限らず都市部でも抱える問題であって実は変わらないのです。ならば、私たちはこの地において日本を想像できます。広い世界を…。
 今まちの担い手として活躍する我々青年がやるべきことは未来の担い手へ繋ぐ明るい豊かな社会を実現させ、まちの模範となり毅然と振舞い、大船渡の問題を真摯に受け止め、広く中心を見据え、我が事のように立ち向かう心意気を示す時ではないでしょうか。
 新たな節目を100年と定めれば本年は折り返しの始点です。いみじくも平成の終焉から新時代への移り変わりと時を同じくして我々、大船渡青年会議所にとっても新たな起点となります。この大きな起点に我々は活動の原点を大事にしながら、様々な価値観・経験・知識を享受し、まちづくりへ活かし、人々の幸福へ繋ぐ1年にしましょう。

TEL 0192-27-1285

PAGETOP
Copyright © 一般社団法人 大船渡青年会議所  All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.