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一般社団法人 大船渡青年会議所 金貴之

一般社団法人 大船渡青年会議所 2017年度 スローガン
変えよう自分を、そして共に変えよう未来を
~一人一人が主役となるために~
2017年度理事長 金貴之
はじめに

2006年、私が高校卒業以来離れていた大船渡に戻ってきてほぼ間もないころに大船渡青年会議所に入会させていただきました。当時は決してポジティブな意味合いで大船渡へ戻ってきた訳ではないのですが、青年会議所での経験や、大船渡を離れていた時の経験を合わせて考えてみると、まだまだ大船渡には魅力がたくさんある、しかし我々自身がそれを当たり前のこととして捉えているのではないか、といった思いも抱くようになりました。しかしながら、大船渡市の人口は毎年減少し続け、さらに東日本大震災の影響により人口の減少は加速し、現在は3万8千人位まで減少しております。
さらに、2015年の国勢調査において、我が国の人口が初めて減少に転じるという結果が出ました。このこと自体は予想されてはいたことですが、実際に数字としてはっきり結果が示されると、改めて衝撃的なことだと思い知らされます。この人口減少という状況は、地方の衰退をより加速させていくものと思われます。そして、今まで人口の拡大を前提としてきた各種政策なども、これからは縮小する社会を意識したものに変換せざるを得ません。
この今までの前提にはなかった正に混沌とした世の中において、大船渡に根を下ろし活動をする青年経済人の集まりでもある我々大船渡青年会議所に出来ることは何でしょうか。青年会議所のまちづくりとは「市民意識変革」のための運動であり、「まちづくり」や「ひとづくり」事業を通じて市民へ働き掛けることが青年会議所が行うべき運動です。そして、その市民の中には我々も含まれているのです。
混沌とは決してネガティブなものではなく、そこには未知の可能性があります。その可能性を切り開くために、われわれは先頭に立って運動を行っていかなければならないのです。

創立50周年に向けて

今から49年前の1969年、時代はまさに高度経済成長期の真っただ中であるこの年の7月6日、大船渡青年会議所は76名の会員のもと、創立総会を行いました。その後、オイルショック、バブル経済、失われた20年、そして東日本大震災。今日にいたるまで本当に様々な時代背景の変化がありました。その間様々な手法で我々の先輩方は活動してこられたわけですが、その根底にある理念は変わることはありません。
「明るい豊かな社会の創造」
我々が行っている活動はこのために存在するといっても過言ではありません。そして、昨年まで先輩方が行ってきた運動の積み重ねを我々は「歴史」と呼んでいるのです。来年、創立50周年を迎える我々大船渡青年会議所は、その半世紀に亘る歴史を紐解き、当時の社会背景と照らし合わせながら、諸先輩方が行ってきた運動をしっかりと検証し、その想いを受け継いでいかなければなりません。その上で、会員全員が現在の社会情勢をしっかりと把握し、現在の我々に求められることを検証し、50周年を迎えるための準備を行います。

強力な組織・運営体制の確立

一般社団法人へと法人格を移行し新たなスタートを切り、本格的な運用開始から4年目を迎えました。それにより、より厳格で透明性の高い組織運営・会計基準が求められるようになりましたが、このことによって我々青年会議所が持つ崇高な理念に基づく活動を制限することは決してありません。むしろ、新しい法律やそれに則って変更された定款・諸規則のもと、我々の目的を実現できる組織をどのように確立していくかについて考えていく方が我々自身のためになります。強い組織を確立するには、我々自身が定めたルールである定款・諸規定や運用マニュアルなどをしっかりと理解し会員が共有した上でこれを活用していく体制を作ることが必要です。「この件はあの人でないとわからない」などといった特定の個人に依存する組織は強い組織とは言えず、我々一人一人が成長することで組織はより強力になっていくのです。

将来を担うJAYCEEの拡大

組織を運営していくのは我々会員です。しかし、構成する人数が少なくなれば、組織としての絶対的な力は小さくなります。全国の青年会議所で課題となっている会員減少。我々大船渡青年会議所もその例外ではなく昨年は27名、本年は28名という非常に少なく寂しい人数でのスタートを迎えました。青年会議所には「40歳までという年齢制限」という最大の特徴があり、このため常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。しかし、裏を返せば会員の卒業までのサイクルが短く、会員を拡大することが出来なければ必然的に会員は減少し、若々しさを保つはずの組織は硬直化そして縮小化し、人数がいるからこそできることに制限がかかり、さらに組織の存続にそのものにかかわります。
我々はこの危機的といえる状況をはっきりと認識し、明るい豊かな郷土を創り上げるために一緒に活動する仲間を増やし、大船渡青年会議所の将来を担うメンバーを育成していかなければなりません。会員の拡大は一部のメンバーだけが行うのではなく、メンバー全員の持っているネットワーク、さらにOB先輩など外部のネットワークも駆使し、全員で一丸となって拡大に取り組む必要があります。さらに、新たなメンバーがやりがいを持って様々な活動に取り組めるようフォローする体制も構築していきます。

自立した一人の人間として生きていくために

大船渡市復興計画に基づいたプロジェクトの7割以上が完了し、復興は確実に進んでいるといえる動きも増えてまいりました。それは同時に、現在の公共事業を中心とした復興需要が収束に向かいつつあることの表れでもあります。このような状況下で「これから大船渡はどうなっていくのか」という不安や「このままではいけない、何かを変えなければ」といった焦りのような感情を持つことが多くなっているのではないでしょうか。それに対し、ただ漠然と誰かが何とかしてくれると思い、具体的に将来像を描くことなく、また描こうとせずにどこか他人事のように捉えていないでしょうか。しかし、現実はそう甘くはなく、今後われわれのまちがどうなるかは、これからの責任世代となる我々青年自身に掛かっているのです。そのためにも第一に、市民意識変革運動を行う我々一人一人が変わっていかなければなりません。
まずは、我々の心の在り方を変えていきましょう。ここでいう心とは一人一人の価値観や想いというべきもので、まずは自分の考えを確立することが最も重要なことになります。それによって自分の意識やものの見え方が変わり、意識の変化がさらに行動の変化へと繋がり、その結果、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力の向上させることに結びついていくのです。それが自分自身に変革を起こし、さらに周りにいる相手をも変えていき、未来を変える力を生み出すのです。

未来を担う世代のためにできること

これからの大船渡市を担うのは、紛れもなく青少年そして子供達です。しかし、人口流出が続いている現状は、その若い世代が現在の大船渡市に対し誇りを持てていない、魅力を感じていないといった表れであるといえます。しかし、このまちに魅力を感じていないのは若い世代だけでしょうか。そもそも他から見れば羨ましいほどの魅力が溢れていることに気が付いてないだけなのではないでしょうか。子供達に対する親世代のもつ影響力は計り知れず、何気ない言動、行動が大きな影響を与えているのです。だからこそわれわれが行う運動は若い世代のためと謳いながらも市民全体に対するものでなければいけません。
まずは現状、特にも若い世代を取り巻く環境をしっかりと把握すること、大船渡市の魅力とは何かを見出すこと、そして市民に対しその魅力を伝え、このまちに誇りを持って住みたいと言えるようにするにはどうすればいいか検証し、運動を展開していきます。この問題に限らず、これをやれば問題は解決するといった特効薬は存在しません。だからこそ我々は運動し続けなければならないのです。

対外発信・渉外の重要性

インターネットを利用した情報発信が日常の一部と化している現在、我々もウェブサイトやFacebookを利用し、体外に向けた情報発信を行っております。そして昨年から大船渡市のコミュニティ放送局であるFMねまらいんにおいても番組を持つ機会をいただき、情報発信の場は広がりました。しかし、一個人でも情報発信が手軽に行える現在において、情報を発信する側の信頼性が一層求められます。そのためにも組織を構成する我々一人一人が自己の向上に励み、まずはあの人のいる青年会議所だから大丈夫だ、そして青年会議所が行っていることだから大丈夫だというように団体として信頼を得るべく励みましょう。また、対外活動において他の様々な団体と接する機会もありますが、JCであるからこそ頂ける機会というのもあります。その機会を逃すことなく自分の経験へと変えていきましょう。
さらには、岩手・東北そして日本各地には志を同じくする青年会議所の同志がいます。彼らには震災の際、多大なる支援をいただき、今この場で我々が活動できているのはそのお陰であるということを決して忘れてはいけません。また、彼らが被害を被った際には我々は率先して支援に行きましょう。そして、日本JC本会・東北地区協議会・岩手ブロック協議会の持つネットワークは我々にたくさんの成長する機会を与えてくれます。しかし、この機会は自分から掴みにいかなければものにはできません。一人一人が率先してたくさんの機会を利用し、自己の成長に繋げましょう。

おわりに

私は10年前の1月から正会員として大船渡青年会議所で活動を始めました。その中である先輩にいただいた言葉があります。
「まだ10年も残っているんじゃない。あと10年しかないんだ」
正直、その時はあまりピンとこない部分がありましたが、実際に年数がたつにつれて少しずつ実感がわいてきました。何も考えずに過ごせば本当に時間がたつのは早いもので、時間というものは非常に限られています。さらに、青年会議所には年齢制限のほかに「単年度制」という特徴もあり、いろいろな役職を経験できる反面、同じ役割は二度とないということもあり得ます。従ってメンバー一人一人においては、自分がどうなりたいのか、この街がどうなって欲しいのか、自分の考えを確立させ、本年与えられたそれぞれの役割を悔いを残すことなく全うしてほしいのです。その経験が自分自身をより高い次元に更新することができるはずです。役職のあるなしは関係ありません。一人一人が運動の主役となるべく自己を磨き、最後になった際、今年活動してきて本当に良かったと思えるような1年にしていきましょう。

<基本方針>

○創立50周年に向けた準備
○将来を担うJAYCEEの拡大・育成
○自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力の向上
○地域の将来を見据えた事業
○多様な手段による対外へ向けた情報発信・渉外活動
○協力な組織・運営体制の確立

TEL 0192-27-1285

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